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2012.09.06 【歳時記】 風のたより

  風…感じていますか
  今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか
  流れる時の中…ちょっと立ち止ってみませんか。

 風のたよりは、第1.3木曜日の朝11時から
『タッキー816みのおエフエム』で放送しています。
(インターネットでもお聞きいただけます。こちらから→ )


秋風に敵へる松の容かな  桂信子


吹く風が、時折、秋の風かなと感じるようになってきた箕面の里山。
蝉の鳴声は、つくつくぼうしがほとんどになり、
宵も深まる頃には、いろいろな虫の声が響きはじめましたね。


-栗-

まだ青き栗の実のあり街外れ  涼


勝尾寺参道を歩くと、秋の味覚がその時を待つかのように膨らみつつあります。
ほどよい大きさになってきた蜜柑の実は、まだ青々としています。
栗の実も、ちょうどいい大きさになっていますが、
黄緑色の毬が、その実をしっかりと包んでいます。
無花果は、すいぶんと熟してきました。
あともう少しで食べごろでしょうね。
柿の実も、掌で握れるほどの大きさになっています。
葉っぱが、美しく色づいて落ち始める頃、
まさに柿色に色づいていることでしょう。


-蜜柑-


-無花果-


里山の道では、珊瑚樹が真っ赤な実をたわわに揺らせていました。
その色に誘われたのか、目白が実をついばんでは飛び立ち、
またやって来ていました。
この穏やかな情景。里山は、秋です。




-珊瑚樹とメジロ-


わが行けば露とびかかる葛の花  橋本多佳子


-葛-

そういえば、葛の花がとてもきれいに咲いていました。
雨上がり、葛の花から滴るしずくが、その色を一層引き立てています。
秋を告げる萩も満開です。
やいと花、仙人草、夏藤などの白い花も、
緑の中で際立つように咲いていますね。



-萩-


-灸花(早乙女花)-


-仙人草-


-夏藤-


田んぼの稲穂の色も秋の色へと変わりつつあります。



秋風を感じはじめた箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。


-韮-


-菊芋-

文・撮影:渓川 清

JUGEMテーマ:日記・一般




2012.08.16 【歳時記】 風のたより

 風…感じていますか
今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか
流れる時の中…ちょっと立ち止ってみませんか。

 風のたよりは、第1.3木曜日の朝11時から
『タッキー816みのおエフエム』で放送しています。
(インターネットでもお聞きいただけます。こちらから→ )


立秋から、七日を過ぎた箕面の里山。
陽射しの強い日中ですが、宵の風は、もう秋の気配です。
厳しい残暑のあるほどに、心地よき夜風が流れています。


稲妻の斬りさいなめる真夜の岳  福田蓼打


それにしても、激しい雨と落雷でしたね。
季の移ろいとともに、空の様子も変わりつつあるようです。
田んぼの稲も見事なほどに一面の緑となり、
時折、風が吹き抜けていきます。
季節が変わり、雷が稲妻となりました。
稲光は、稲の妻・・・
稲光が多いほどに、お米は豊作と云われています。


法師蝉しみじみ耳のうしろかな  川端茅舎


まだまだ油蝉や熊蝉が賑やかな里山ですが、
週末には、その鳴き声の中にたしかにつくつくぼうしの声が聞こえました。

例年、立秋を過ぎた頃、つくつくぼうしの声が聞こえはじめます。


かなかなの聞こえてそして季惜しむ   涼


もう一つ、秋を告げる声がありました。
陽が陰りはじめた午後、林の中から、「かなかな」と鳴き声がしました。

秋の蝉、蜩もいっせいに鳴きはじめています。
なんとなくもの哀しくも聞こえます。
人にとっては、万緑の中、
活き活きとした夏が終わる寂しさに聞こえるのかもしれません。


草枕旅往く人も往きふれば
     にほひぬべくも咲ける萩かも

                   笠 金村 万葉集


萩・・・草冠に秋と書きます。
立秋を過ぎ、そして萩の花も咲きはじめました。
万葉集にも、もっとも多く採り上げられているのは、この萩です。

初秋の箕面の里山。皆さまも、ぜひお出かけください。

文:渓川 清 (たにがわすがし)


2012.08.02. 【歳時記】 風のたより

 風…感じていますか
今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか
流れる時の中…ちょっと立ち止ってみませんか。

風のたよりは、第1.3木曜日の朝11時から
『タッキー816みのおエフエム』で放送しています。
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暑き夜は簾を抜ける風もあり  涼


夏の陽射しが、一層眩しい箕面の里山。
吹く風もぬるく、そして、その風さえも止まってしまうひと時があります。
森に佇んでいると、その時、周りのもの全ても
止まってしまったかのような途惑いを覚えることがあります。
「しん」と静まり返る森・・・
そして、また、ゆるやかな風が吹きはじめます。
身体が汗ばんでいるほどに心地良い緑の風・・・。
ほのかに、淡く木々の香りが漂っています。



教学の森を歩いていると、
朱色の小さい木の実がたくさん実っていました。
うわみず桜のさくらんぼですね。
このうわみず桜、
里山では、肌の病に使う薬草でもありました。
また、蕾は、塩漬けにして食用にされます。
その実は、お酒に漬けて、薬用酒として利用されました。
三蔵法師が探し求めた不老長寿の薬用酒とは、
このうわみず桜の果実酒だとも云われています。




夏の蝶高みより影おとしくる  久保田万太郎


瀧道を歩いていると、
ある人が木の幹を、なにやら指さしていました。
楓の木にいたのは、なんと、あのオオムラサキです。
普段は、鮮やかな翅だけが山道に落ちていたりして、
なかなか、成虫に出会える機会がありません。
千代紙の模様を配したようなその美しい紫色の姿に、
ただただ、じっと見とれてしまいました。




このオオムラサキ、日本の国の蝶、
つまり「国蝶」として切手の図柄にもなりました。
そのすぐ傍の渓流では、今年も、
子供たちの水遊びの姿がありました。

夏真っ盛りの箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。

文:撮影:渓川 清


2012.06.21 【歳時記】 〜風のたより〜

風…感じていますか
今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか
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(インターネットでもお聞きいただけます。)


あぢさゐの藍を盗みに闇迫る  長谷川秋子


梅雨の雨の滴りに、あぢさゐの色が深みを増すみのおの里山。
雨の中に在ってこそのあぢさゐの花です。
海の向こうでも「水の花」と名付けられました。
卯の花が、先立って雨の季節を告げ、
そして、あじさゐが雨を呼んでいます。


水鏡してあぢさゐのけふの色  上田五千石


雨が止み、そしてまた雨が来るたびに、
あぢさゐは、その色合いを変えてゆきます。
その名も、別名「七変化」・・・。
あぢさゐの花がある内は、六月の風は、まだ涼やかです。
あぢさゐの彩が褪せ頃、
やがて雨も上がり、暑い季節となるのですね。
このあぢさゐ、生薬名を「紫陽花(しようか)」と云い、
里山では、風邪や咳止めに使う薬草でもありました。


かくれ咲く命涼しき鴨脚草  富安風生


あぢさゐと同じ仲間のゆきのした・・・
この花も、今瀧道の渓流沿いに、たくさん咲いています。
「大の字」に似た白い花が、瀧へと続く川岸を飾っています。
ゆきのしたの葉っぱが、鴨の脚に似ているところから、
鴨の脚の草とも書き、
また、虎の耳の形をしているところから、虎の耳の草とも書きます。
実際に、生薬名は、虎の耳の草と書いて「虎耳草(こじそう)」と云います。
里山では、山菜として、また、お肌の荒れなどに使われていました。



夏至の雨山ほととぎす聞き暮らし  田村木国


夏至を迎えた箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。


JUGEMテーマ:日記・一般




2012.06.03 【歳時記】〜風のたより〜

風…感じていますか
今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか
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風のたよりは、第1.3木曜日の朝11時から
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-卯の花-

卯の花の 匂う垣根にほととぎす
早も来鳴きて 忍び音もらす
夏は来ぬ

卯の花がいっせいに咲いた箕面の里山。
今は、旧暦の卯月から皐月へと替わる、ちょうど境目の時期にあたります。
卯月に咲くから卯の花、皐月に咲くさつきの花も一斉に開花しましたね。

卯の花を腐す長雨の始水に
    寄る木屑なす寄らむ子もがも  大伴家持 万葉集

卯の花が咲くと、お天気がくずれはじめます。
この卯の花が呼ぶ雨は、古く万葉の昔から「卯の花腐(くた)し」と
云われてきました。
さて、梅雨前の箕面のお天気は、どうでしょうか。


-楝-

玉に貫く楝を家に植ゑたらば
    山霍公鳥離れず来むかも   大友書持 万葉集

勝尾寺参道では、おうちの花が満開となり、山道には、小さな薄紫の花が、
たくさん落ちていました。
時鳥は、卯の花の陰で忍び音を漏らし、そして、おうちの枝で囀るのですね。
箕面の里山にも、間もなく時鳥の声が響くことでしょう。


-忍冬(金銀花)-

麓では、「やまぼうし」の真っ白い花が、枝いっぱいにひろがっています。
別名「金銀花」とも呼ばれる「すいかづら」も、金と銀の花をつけていました。
沿道は、十の病に効くと云われ、その名も十の薬と書く「どくだみ」、
矢を入れる靭(うつぼ)に似ている「うつぼぐさ」などでいっぱいです。


-十薬-


-靭草-

「ぐみ」や「くさいちご」の実も見つけましたよ。
おうち咲き、うつぎが匂うと、蛍が舞いはじめます。
勝尾寺川では、早くも、蛍の灯がぽつりぽつりと光りはじめています。


-唐茱萸-


-草苺-

梅雨前の箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけください。


-栗-


-野薊-


-蛍袋-


-オナガアゲハ-


-定家蔓-

文・撮影:渓川 清





2012.05.17 【歳時記】 風のたより

 風…感じていますか
今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか
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-黐躑躅(モチツツジ)-


若葉雨なにかやさしくものを言ふ  西島麦南


朝方冷え込む日も時折の箕面の里山。
日が射しはじめた午後は、汗ばむほど・・・。
日中は、夏めく日が多くなりましたね。
若葉に覆われた山肌の緑が、だんだんと色濃くなっていきます。
青葉の季節ですね。
瀧道の木々の葉っぱもずいぶんと大きく、そして厚みを増してきました。
楓の枝には、薄紅色の実が連なっています。



-楓-


雨ふふむ葉の重みして若楓  原石鼎


五月の陽光に、きらきらと輝く葉っぱあり、
そして、雨粒に滴る葉っぱあり、風薫る五月の瀧道ですね。



-椎-


椎の花八重立つ雲の如くにも 野村泊月


さて、里山では、風の香に乗って椎の香りが漂っています。
薄い黄色が山肌に、もくもくと現れていますね。
ほんとうに、八重立つ雲のようにも見えます。
野村泊月の句は、龍安寺の森の情景を詠んだものです。
椎の花が咲くと、里山も、もう夏・・・。


-瀧安寺・瀧道-


-野村泊月句碑・瀧道-


言葉のあと花椎の香の満ちてくる  橋本多佳子


椎の花は、その香りで昆虫を誘い込みます。
あらたな命を生み出す香りなんですね。
この時期、箕面の森には、
こんなにたくさんの椎の木があったのかと思うほどです。



-椎-


椎の香やひとり頷く夜の坂  藤田湘子


この椎の木、里山では、薪や炭として利用した他、
渋をとって、布地や網を強くする為にも使いました。
また、その名の通り、椎茸の榾木に使いました。
秋には、勿論、椎の実ですよね。

椎の香漂う箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけください。


-苦菜-


文・撮影:渓川 清


2012.05.03 【歳時記】 〜風のたより〜

風…感じていますか
今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか
流れる時の中…ちょっと立ち止ってみませんか。

風のたよりは、第1.3木曜日の朝11時から
『タッキー816みのおエフエム』で放送しています。
インターネットでもお聞きいただけます。)




浅緑染め掛けたりとみるまでに 
    春の柳は萌えにけるかも

            詠み人知らず 万葉集


-霞桜-

春の終わりを告げようとしている箕面の里山。
まさに、もえぎ色の若葉が山肌を染めています。
西江寺裏の山道には、まだ霞桜や小葉の三つ葉つつじの花が残りますが、
その枝は、すでに若葉が勢いを増しています。


-もちつつじ-

-小葉の三つ葉つつじ-

道沿いは、箕面の初夏を彩るしゃがの花でいっぱいでした。
うぐいすの囀りも、ずいぶんと上手くなっています。


-著莪-

春されば妻を求むとうぐひすの
    木末を伝い鳴きつつもとな  

          詠み人知らず 万葉集


-ホオジロ-

麓の生垣では、花水木が満開ですね。
瀧道にも、白山はたざおの白い花がたくさんありました。
間もなく、卯の花も咲く頃となります。
初夏は、白い花からはじまるんですね。


-上溝桜-

夏の初めの白い花、もう一つ見つけました。
うわみず桜です。
小さなまっ白い花が枝先にたくさん集まって咲いています。
このうわみず桜、里山では、その実を塩漬けにして食用したり、
また、咳止めの薬草でもありました。
はるか古代には、うわみず桜を亀甲占いの台として使っていたようです。


藤波の咲く春の野に延ふ葛の
    下よし恋ひば久しくもあらむ 
 
            詠み人知らず 万葉集


藤の花も木々の間で風に揺れはじめました。
くろもじの花に近づくと、ほのかに芳しい香りがしていました。
五日には、立夏を迎えます。


-黒文字-
初夏を装う箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。


-コナラ-


-オオミズアオ-

文・撮影:渓川 清


2010.04.19 【歳時記】 〜風のたより〜

 流れる時の中…ちょっと立ち止ってみませんか。
風のたよりは、第1.3木曜日の朝11時から
『タッキー816みのおエフエム』で放送しています。
(インターネットでもお聞きいただけます。)






ほうほうと紅き色あり春の山  星野立子


山肌が薄紅くけぶる箕面の里山。
もみじや小楢など、落葉の木の芽が、いっせいに吹き出し、
その枝が紅みを帯びてきました。
四月に入り、やや肌寒い日がありましたが、
山が薄紅く染まり出すと、もう長閑な春の訪れですね。


咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり  荻原井泉水

山のふもとでは、例年より七日ほど遅れて漸く桜が開きました。
いつもはまだ肌寒さが残る頃、山桜が花をつけ、
それから十日くらいで染井吉野が咲きはじめるのですが、
今年は、ほぼ同じ頃に蕾が綻びましたね。



勝尾寺川の畔では、桜と連翹、雪柳が、これも時を同じくして花開き、
春ならではの麗らかな情景を醸し出しています。
川沿いにある枝垂桜も、やや薄紅の花が枝いっぱいに、風に揺れていました。


「春」・・・あらたな年の歩みは、桜の花が、その初まりを告げるのでしょうね。
田んぼや畑の仕度も、いよいよです。
桜の樹皮は、生薬名を「桜皮」と云います。
里山では、この桜の皮を煎じて咳止めなどとして使っていました。
また、お風呂に入れるなどお肌の荒れにも利用しました。


散る花に音きくほどの深山かな  心敬


その桜も、散っています。
静かな山道では、まさに桜吹雪の散る音が聞こえそうな気がします。
桜が散り、花蘇芳の鮮やかな赤紫が咲きはじめています。



麗らかな箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。

文・撮影:渓川 清



2012.04.05 【歳時記】 風のたより

今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか.
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-桜-

春めくや真夜ふりいでし雨ながら  軽部鵜頭子

春の雨が、時折はげしく降りはじめた箕面の里山。
菜の花もちらほらです。菜種梅雨でしょうか。
一雨降るごとに、野は緑を増し、
一雨降るごとに、春の花が開いてゆきます。
ついこの間まで土筆だった土手が、すっかりと杉菜の緑に変わっていました。
雨とともに、駆け足でやって来た春です。

山一つ二つ俄に春めきし  宇佐美魚目


-杉菜-

もみじの枝が赤く染まっています。
落葉樹の葉っぱが、まだ出てこないこの時期、
山は、日増しに赤っぽくなっていきます。
雨に打たれ、うすく雲が垂れこめた山肌は、
水彩で色付けしたような淡い色に包まれています。
春めく山の情景ですね。

行き過ぎて尚連翹の花明り  中村汀女


-連翹(レンギョウ)-

麓では、連翹の花が灯りを点したようにいっせいに開きました。
生垣の土佐みづきの花も、春風に揺れています。
山茱萸の花も、示し合わせたようにあちこちで開花してますね。
誰かが、言ってました。
春は、黄色からやって来ると・・・。


-山茱萸(サンシュユ)-

この山茱萸、江戸時代に朝鮮半島から渡来したと云われています。
里山では、滋養強壮の薬草でもありました。

土佐みづき山茱萸も咲きて黄をきそふ  水原秋櫻子

藪椿が花を付け、樒の枝も花でいっぱいです。
雪柳のその細い枝にも、小さな可憐な花が咲きはじめていました。


-藪椿-


-樒(シキミ)-


-雪柳-

麗らかな春を待つ箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。


-紅梅-


-白梅-


-馬酔木 -


-馬酔木-


-四十雀-

文・撮影:渓川 清


2012.03.15 【歳時記】 風のたより

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-仏の座-

みつけたる夕日の端の蕗の臺  柴田白葉女


春とは云え、枯野にほのかに緑が射すほどの箕面の里山。
花の色有りしと見れば、生垣の梅の花が目立つぐらいです。
「みつけたる春」とは、どんな春なんでしょう。
ところが、見つけてしまいました。
川沿いの小路で、ふと目に入りました。
まさに、この蕗の臺がありました。
若草色の葉に包まれて、蜂の巣のように見える花が顔を出しています。
ここに、ひとつの「春」がありました。


-蕗の薹-

里山では、蕗の臺をあく抜きした後、
山菜として煮物やてんぷらなどでいただきました。
少しばかりの苦味があり、この苦みが胃の働きを助けます。
蕗は、生薬名を「蜂斗菜」と云い、咳止めなどに使われました。
また、打ち身や切り傷、虫刺されにも利用されました。
魚などの中毒にあたった時にも、蕗の茎の絞り汁を服用していたようです。


-土筆-

せせらぎや駈けだしさふに土筆生ふ  秋元不死男


春を見つけようと目を凝らせば、見つかるものです。
同じ川沿いの石垣に、土筆がいくつも顔を出していました。
これも、春の山菜ですね。
「土筆誰の子、杉菜の子」
杉菜は漆などのかぶれを癒すのにも使われていました。


-繁縷(ハコベ)-

足元にある春・・・
見渡せば、はこべ、黄水仙、おおいぬのふぐり、

菜の花、花韮も畦道いっぱいに咲いています。


-黄水仙-


-大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)-


-菜の花-


-花韮-

夕ぐれの紅梅を見に戻りゆく  鈴木六林男



-紅梅-

そこまで春が来ている箕面の里山。

皆さまも、ぜひお出かけ下さい。


-種漬花-


-山茱萸(サンシュユ)-


-満作-

文・撮影:渓川清



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