今朝…足元に咲いている花に気がつきましたか.
流れる時の中…ちょっと立ち止ってみませんか

風のたよりは、第1.3木曜日の朝11時から
タッキー816みのおエフエム』で放送しています。
(インターネットでもお聞きいただけます。)



春暁や人こそ知らぬ春の雨  日野草城

早春の小雪が、小雨に変わった箕面の里山。
瀧道は、やわらかな霧に包まれていました。
雨で人気の少ない川沿いの道には、
ひんやりと頬を撫でる風が、静かにわたってゆきます。
冷たさも、また、ひんやりとした感じに変わってきたようです。
番いの鴨が、ゆるやかな水の流れに身をまかせていました。
水鳥が帰るこの季節、箕面の森から離れがたい春の鴨なのでしょうか。



春さればまづ三枝の幸くあらば
         後にも逢はむな恋そ我妹  柿本人麻呂




春の鴨が浮かぶ水辺に、三椏の花がいっぱいに咲いていました。
野辺の花の姿が、まだ見えないこの時期.
三椏の花が、ひときわ目を惹きます。
新芽よりも先に花が開くので、より際立つのかもしれません。


雨やさし三椏三つに咲くことも  安住淳


-三椏(ミツマタ)-

三椏は、中国の原産ですが、万葉集にも詠まれているように、
ずいぶんと古い時代に渡来したんでしょうね。
生薬名を「新蒙花」と云い、熱冷ましや目の病に使う薬草でもありました。
幹や枝の繊維はとても強く、古来、上質の紙の原料でした。
今でもお札などには、この三椏が使われています。
春を告げる花、三椏が咲き、里山は間もなく「啓蟄」を迎えます。
生きものたちが、土の中からおそるおそる顔を出しはじめる季節となりました。
春雷が、時折聞こえる時期でもあります。
一説には、この雷に驚いて地中の虫たちがでてくるのだとも・・・。


-青木-

間もなく「啓蟄」の箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。

-文章・撮影:渓川清-