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2019.09.03.「東海自然歩道コース」実施報告。

きのふけふはや初秋となりにけり(子規)

残暑が厳しい今日この頃ですが、ツクツ

クボウシの鳴き声が夏の終わりを告げて

物悲しく感じられます。そして、掲句の

ように初秋の季節を迎えました。古来、

人々は四季の移ろいを研ぎ澄まされた感

性で、特に秋は耳で捉えて来ました。古

今和歌集以降の歌人達は風の音で秋を知

り、現代歌人・多田政江も秋は耳より満

ちてくると詠い、秋は<風のさやさや>

がすべてでした。野山に佇みて、秋の忍

びよる足音を捉えてみませんか。

♬ 白いピアノの上に置いた

  名ももない詩人の詩集

  少し開けた窓から秋風が

  いたずらにめくっている ♬

      下成佐登子「秋の一日」

本日も初秋の野山を楽しむべく、一般参

加者11名、隊員9名の総勢20名で、

<政の茶屋園地>に向いました。

  


阪急・箕面駅前より仰いだ秋空。

 

眠れない吾のまなうらに呼び出だす

    初秋の雲の千のひつじ

        (石井照子)

 


箕面駅前ターミナルにて。AM8:00。

早朝より、山ならぬ街のゴミさえ回収さ

れる参加者のみなさん。

その心意気や良し!

That’s the spirit!!

 


古道・中ノ坂道の凌霄花。

 

空間は爛れてゐたりひとむらの

 のうぜんかづら咲かせむかため

      (睦月 都)

 


古道・中ノ坂道に咲く、百日紅。

 

さるすべりの白き花花ゆふぐれの空

    こぼれくるこゑのはかなさ

       (大谷和子)

 


西江寺・本堂前にて。

 

願い事きっと渋滞してるから

   五円玉投げ目を閉じるだけ

       (小林理央)

 


聖天展望台広場付近のネコハギ。

俳人I隊員の一句。

 

足元の小さき花や今朝の秋 (篤老)

 


聖天展望台付近の広場にて。

準備体操。AM9:30。

 

風三筋きて初秋と思ひけり (桂信子)

 


聖天展望台広場付近に咲く、

<ヌスビトハギ>。

 

身にしみて明け冷やけく真白萩

  はつはつ咲けり青き葉のひま

        (柳瀬留治)

 


聖天展望台にて。

本日、参加戴いた20名の皆さん。

美男美女の、朝一番の笑み豊か!

 

老いる不安はもとより、

老いる大胆のごときものが

雲のように通り過ぎることがある。

うつくしいとおもっている。

     (葛原妙子:歌人)

 


府道43号線沿道にて。

ゴミ回収ローラー作戦の開始です。

 

初秋や人のうしろを風が過ぎ

      (桂 信子)

 


府道43号線沿いに咲く「高砂百合」。

 

すっきりと筑前博多の帯をしめ

   忍び来し夜の白百合の花

      (北原白秋)

 


ゴミ回収ローラー作戦NO2。

本日のゴミ総回収量は

     4.5kg

でした。お疲れさまでした!

 

♬ 友よ 君の涙 君の汗が

  友よ むくわれるその日が来る

  夜明けは近い 夜明けは近い

  友よ この闇の向こうには

  友よ 輝くあしたがある ♬

    岡林信康・鈴木孝雄「友よ」

 


才ヶ原林道の、葛の花。

 

葛の葉の吹きしづまりて葛の花(子規)

 


才ヶ原林道より仰いだ箕面の山々。

 

のぼって いった 山が

あそこに ある。

 

おりて きた 靴が

ここに ある。

 

のぼつて みた 塔が

あそこに ある。

 

おりて きた ぼくが

ここに いる。

    与田凖一「山と ぼく」

 


才ヶ原林道の芒。

 

亡びゆくものみな軽し秋の陽に

   穂薄音なく輝きなびく

        (宇佐美照子)

 


才ヶ原林道を歩む。

 

学生のころから使ふ豆図鑑

  いまも野道にしゃがんで開く

        (赤崎敏子) 

 


才ヶ原林道の、シロオニタケ。

ゴルフボールの様で人の目をひきます。

毒茸!!

 

毒茸といふ華やぎでありにけり

      (稲畑廣太郎)

 


才ヶ原林道の、アカヤマドリタケ。

まるでパンケーキです。

食用茸なり。但し、手出し無用。

 

道それしゆゑに出会ひし茸かな

      (中村龍)

 


才ヶ原池付近にて。

 

一つ葉の限りもなしに集まれば

    林は森に森は山なす

        (柳澤桂子)

 


才ヶ原池付近の、洋種山牛蒡。

 

目隠しか塵の捨場の山牛蒡

    (阿波野青畝

 


谷山谷林道へ。

 

遠い秋の遺跡のようにふかふかと

     声ふとらせてひとりを呼べり

         (大森静佳)

 


山中で鳴く、ツクツクボウシ。

夏の終わりを告げていました。

 

地に十年蝉噪々と木の十日(楚人冠)

 


茶長阪川へ。

 

名も知らぬ小鳥の声に啼き返す

    名もなき私が鳥の声して

        (大串靖子)

 


思わぬ伏兵の倒木です。

ここ数日の秋雨前線に起因。

隊員の手際よい切断で通行可

となりました!

 


ビジターセンター付近にて。

「シロソウメンタケ」を発見!

食用可なれど、無味無臭なり。

但し、手出し無用!

播磨の瀧野の名産・手延素麺

「揖保乃糸」を想起しました。

 

竹林にすつくと立てる茸白し

    (平 しげる)

 


<政の茶屋園地>にて。

ランチ・タイム。AM11:20。

さながら「女子会」となりました。

賑やかこの上もなし!

爆笑の渦!

 

夏山の昔を語る女の輪 (岡村昭則)

 


府道43号線沿いの、お茶の花。

 

生き急ぐほどの世ならじ茶の花の

     おくれ咲き白きほろほろ

        (馬場あき子)

 


府道43号線沿いの、仙人草。

 

天に雲地に白妙の仙人草

    (青柳志解樹)

 


谷山谷を歩む。

 

山路ゆく人遠く見て初秋かな

     (飯田龍太)

 


谷山谷林道の分岐点にて。

小休憩。

 

木琴のように会話が弾むとき

   「楽しいなあ」と素直に思う

        (萩原慎一郎)

秋雨前線も低気圧も一服の感があり、久

振りに天気を気にせず、安心して初秋の

ハイキングを楽しめました。お疲れさま

でした。さて、名コラムニスト・荒垣秀

雄は往年の<天声人語>で、「蜜蜂は花

を汚さず、ただ味をとらえて去る」(小

島鳥水)の言葉を引き合いに、登山家の

資格を説いている。曰く<山を汚さず

山から何ものかを心身に摂取するのが、

山を愛するものの心がけであろう>と。

日々、山の清掃活動に取り組む我々へ

のエールとも取れ、意を強くした次第

です。「エール」と言えば甲子園。熱く

、爽やかな高校球児達の夏も終りました。

今年も球史に残る数多くの熱戦が繰り広

げられました。

 満塁の代打三振夏終る(針生しんー)

それでは、みなさん、また10月にお逢

いしましょう。ご機嫌ようさようなら。

コース担当者一同

(文責:森岡)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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