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2019.02.05.「東海自然歩道コース(不法投棄物回収編)」実施報告。

春立つと古き言葉の韻(ひびき)よし

         (後藤夜半)

既に暦の上では<寒>が明け<立春

>となりました。春が立つとは掲出

句のように韻からも仄かな明るさが

漂い、幾分、気分も軽くなります。

英国の詩人・シェリーの<冬来たり

なば春遠からじ>の一節さえ浮かん

できます。が、現実はまだまだ寒く、

啄木の<しらしらと氷かがやき>や

一葉の<身にしみて寒かりけり>と

謳う厳しさが続きます。今暫く、ピ

ーンと張りつめたこの冷感に耐えれ

ば、もう、その先に春の跫音が聞こ

えてきます。

♬ 悲しいなんて 泣いたなら

  なおさらつらく なるだけさ

  春を待とうよ 肩よせあって

  ほら ほら 光る陽射しの春を

  若い 若い 太陽が

  ほら ほら

  君のえくぼにも ♬

      西沢 爽「春を待つ少女」

本日も、山々にいち早い春を求めて一般

参加者12名、隊員8名の総勢20名で

「箕面川ダム湖」に向かいました。

 


古道・中ノ坂道の、冬薔薇。

 

冬薔薇や詩人の夫画家の妻(近藤ひかる)

 


古道・中ノ坂道の、レモン。

瞬時、高村光太郎の「レモン哀歌」

(智恵子抄)が頭を過ぎりました。

 

私の手からとった 

一つのレモン

あなたのきれいな歯が

かりりと噛んだ。

トパアズいろの香気が立つ

  高村光太郎「レモン哀歌」より

 


瀧道・躑躅ヶ原にて。

本日、参加戴いた20名の皆さんです。

春立つ日の朝の笑顔、爽やかでした。

 

春立てり少年がゐて少女ゐて

     (直井たつろう)

 


瀧安寺広場へ。

 

老境に未だ到らず地踏みて

    冷え込む朝もゆくところあり

         (筒井早苗)

               

瀧道の、お地蔵さん。

 

道の隅地蔵の顔は優しいが

    時に悲しく見えることあり

        (札谷 篤)

 


瀧安寺広場の大木。

 

欅とも椋とも分かね

  芽吹かむとする大木の下は楽しゑ

       (草野源一郎)

 


瀧安寺広場にて。準備体操。AM9:30。

 

風のみち抜けて来たればしなやかに

     背筋を伸ばすこの人もまた

        (阪森郁代)

 


「箕面・加古川山荘」前にて。

 詩人・坂村真民の石碑<念ずれば花ひらく>。

 

念ずれば 花ひらく

苦しいとき

母がいつも口にしていた

このことばを

わたしもいつのころからか

となえるようになった

そしてそのたび

わたしの花がふしぎと

ひとつひとつ

ひらいていった

       (坂村真民)

 


瀧道・左岸<獅子岩>前を歩む。

 

乾きたる足音宙に冬山路 (西岡啓子)

 


<獅子岩>前に、箕面公園管理事務所の

許可を得ましたので、近々、K隊員の作成

した、この立て札を設置します。

これにて、岩の命名は名実ともに

<箕面の山パトロール隊>がつけた

ことになるかも?

 


大滝前にて。猿からエールを戴きました。

<みなさん、いつもご苦労さまです。

お陰樣で僕らも美しい自然環境で日々、

快適な生活をさせて戴いています。

僕らも微力ながら自然保護に協力させて

戴きますよ。お気をつけて!>

 

冴え返る枝もふるへて猿すべる

     (芥川龍之介)

 


箕面川<雄滝橋>付近にて。

俳人I隊員の一句。

 

白糸を紡ぐがごとき冬の瀧 (篤老)

 


ビジターセンターより仰いだ冬空。

 

人生は青空のあの片えより

   湧きいずる雲の旅と思えり

       (福田八重子) 

 


<ホウズキ谷橋>より100m谷底に

投棄された多数の不法投棄物。かなり

広範囲に散乱しています。

 


急峻な斜面を下り、谷底にて

回収作業を開始する皆さんです。

まず蒲団マットなどの回収です。

 

 

 


この蒲団マットを落差約100mもある

高さの橋上にロープで引き上げています。

このロープ捌きはプロ級です。

 


さらに湖面方向に放棄されている

<古タイヤ>を回収します。

 


回収タイヤをロープにて吊るし上げています。

これも相当な重量です。

 



さらに塗料缶(中味満タン)15kgの引き上げです。

吊り上げ場所まで手運びです。重みが堪えます。

汗が滲み出始めました。

 

その塗料缶のロープ引き上げです。

落下を危惧して、全員、安全な場所へ避難しました。

 


さらに湖面際まで、

山ゴミを徹底回収しました。

 

回収した山ごみ入りの土嚢袋。

ロープにフックさせるのは手強いのですが、

現場総指揮官のK隊員にかかれば難なく対処。

 

 

これが最後の吊り下げ作業となり

無事に完了致しました。

みなさん、大変な重労働、お疲れさまでした。

本日の、総回収重量は

   181.2kg

でした。

ありがとうございました。

 

いつまでも

美しくあって欲しい!

私たちの箕面の山

(箕面の山パトロール隊)

 


箕面川ダム湖畔にて。

ランチ・タイム AM11:55。

四月の陽気を思わせるような暖かさでした。

 

焦飯もまじりて大き握り飯

    こぼれし椎茸こそっと匂ふ

        (大西明末) 

 


ダム湖の遊歩道を歩む。

 

枯れ木立我が吐く息にリズムあり

       (岡村昭則)

 


府道4号線沿い斜面に、またも

投棄されたTV(ブラウン管)です。

 


このTV(ブラウン管)2台を

府道43号線沿いの回収場所に

慎重に降ろす、みなさん。

相当な重量ですので、三人掛かりです。

 


ここ府道4号線沿い斜面でも

最終的にTV2台、洗濯機1台、

パイプ椅子等等の多数の不法

投棄物を回収・処理しました。

 

不法投棄は犯罪ですよ!

(箕面の山パトロール隊)

 


谷山谷峠にて。

疲労回復用としてMさんより

チョコレート配られる。

 

チョコレートの箱振りたれば音弱く

 そんなに旨かったとは愛しい

      (雪舟えま)

 


谷山谷を下山。

本日の<仕事>完遂の充実感で足取りも軽し。

 

仕事がうまく行った日は

夕暮れの風に

髪をなびかせて帰ると

あなたは言った

あなたの髪が勢いよく

今日も風になびいていますように

      黒田三郎「夕暮れ」より

 

本日は穏やかな気候の下、三月の陽気を思

わせるような暖かさで、終始、快適なクリ

ーハイキングとなりました。瞠目すべき大

量の不法投棄物を懸命に処理戴きありがと

うございました。お疲れさまでした。

さて、年明け早々、哲学者・梅原猛の訃報

に接しました。古代史に大胆な仮説で切り

込み、その斬新で精密な論証の「梅原日本

学」は多くの読者を魅了しました。その著

書「隠された十字架(法隆寺論)」で常識

でなく、理性で判断することを求められ、

知の威力>に感服した記憶があります。

私達も体力と共に知力も鍛えて行きたいも

のです。ともあれ、「節分」には、鬼は外

もいいですが、独り静かな読書もいいです

ね。

年の豆噛みつつアガサクリスティ

        (草間時彦)

それでは皆さん、早春の三月にまたお逢い

しましょう。ご機嫌ようさようなら。

コース担当者一同

(文責:森岡)

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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