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2018.10.02.「東海自然歩道コース」実施報告。

台風や虚空にすさぶ風の音(松葉律子)

地震、台風が波状的に襲来し、日本列島を

震撼させました。平成最終年度は散々にな

なりそうな気配です。戦前の科学者・寺田

寅彦の警鐘<日本の国土全体が一つの吊り

橋の上にかかっているようなもので、いつ

きれるかもしれない>を思い起こします。

それでも季節は移り、秋になりました。透

明感が増し、野を渡る風のなかに群れ飛ぶ

トンボがそれを教えてくれています。<

赤とんぼとまっているよ竿の先>は三木露

風、十三歳の時の俳句です。後年、童謡「

赤とんぼ」に取り込みました。天変地異を

忘れ、暫し「赤とんぼ」のような抒情の世

界に身を置きませんか。

♫ 十五で姐(ねえや)は嫁に行き

  お里のたよりも絶えはてた

  夕焼け小焼けの赤とんぼ

  とまっているよ竿の先 ♫

         三木露風「赤とんぼ」

本日も、山々の秋の風情を楽しむべく、

一般参加者12名、隊員8名の総勢20名

で<箕面川ダム>へ向かいました。

 


古道・中ノ坂道にて。

台風一過の、秋の空。

 

コスモスや見上げる空は無限大

         (岡村昭則)

 


阪急・箕面駅前にて。AM8:00。

赤い羽根の募金活動が始まりました。

この活動も70周年を迎えたそうです。

 

赤い羽根つけて児童の笑顔かな

          (古堂周子)

 


瀧道の、秋の風鈴。

 

風鈴さんが

ちんちんと鳴ると

涼しそう

 

ちんちん鳴った

ちんちん鳴ったと

大人も子供も

よろこんだ

 

秋になると

風鈴さんは

かわいそう

 

ちんちん鳴っても

鳴っても

いつまでも

子供も大人も

だまってる

     野口雨情「風鈴」

 


瀧道の朝顔。

 

垣がひくうて

朝顔は、

どこかへすがろうと

さがしてる。

 

西もひがしも

みんなみて、

さがしあぐねて

かんがえる。

 

それでも

お日さま

こいしうて

きょうも一寸

また伸びる。

 

伸びろ、朝顔

まっすぐに

納屋のひさしが

もう近い。

    金子みすゞ「朝顔の蔓」

 


瀧道の「一の橋」にて。AM9:15。

本日、参加戴いた20名のみなさんです。

 

人はみんな違っていて

だけど人はみんな似ていて

笑ったり

泣いたり

悲しんだり

怒ったり

一生懸命生きている

 

そんな自分を思う時

そんな人を想像する時

人も自分も愛おしく

私の心は優しくなる

    藤崎眞理子「人も自分も」

 


西江寺へ。

 

脇道も裏の小路も抜けてゆく

   小春の風は陽に匂する

      (根本敏子)  

 


西江寺付近に咲く、百日紅。

 

埒もなきことに一日こだはりて

      百日紅の花を仰ぎつ

          (戸田佳子)

 

 


聖天展望台付近にて。準備体操。

 

体操の手伸び伸びと今朝の秋 

       (与川やよい)

 


聖天展望台より、朝の六甲山を望む。

 

今朝ふいに秋が来ており連嶺の

   山あおあおと近づきてみゆ

        (三枝浩樹)

 


聖天展望台付近の斜面にて。

不法投棄物を回収される参加者のみなさん。

本日の回収物の全重量は

57.2kgもありました。

ありがとうございました。

お疲れさまでした。

 

いつまでも

美しくあってほしい!

私たちの箕面の山

(箕面の山パトロール隊)

 


「風の杜」へ。

 

みづからの影を濃く置く今朝の秋 

        (川崎かずえ)

 


高山道の、ドングリ。

 

ポケットにあふれるほどのどんぐりを

    少しずつ落とし来たような生

          (石川るみ子)

 


才ヶ原林道より仰いだ山々。

 

ふるさとの

山を吹く風の音

山裾を流れる

小川のせせらぎ

みんな昔と変らぬ

声で話しかけてくれる

 

元気で頑張っているか

学校へ通った道で

草叢から聞こえる虫の声

一本松の巨木に巣作りしていた

ふくろうがいつも見守ってくれていた

 

おおきくなったね頑張れよ

ふるさとは今も優しく

山の緑は変わらぬ姿で父母のような愛で

深く包んで夢を見させてくれる

     佐藤勝太「ふるさとの山河」

 


才ヶ原林道の、洋種山牛蒡。

 

今日もまた暑し洋種山牛蒡(小島健)

 


台風禍の、才ヶ原林道を歩む。

 

台風の通りし後はゴジラ道 

       (田崎茂子

 


山柿も、色づき始めました。

 

渋柿の渋抜けさうな日和かな 

       (柴田多鶴子)

 


才ヶ原林道にて。

今日も台風21号による

倒木を処理をしています。

俳人I隊員の一句。

 

倒木や消えた山道台風禍 (篤老)

 


才ヶ原林道の、芒。

 

吹く風の道に、

驚きやまぬものあり、

光り、また、暗みて、

おりふし強く、急に強く、

光り、また、暗む、

すべては秋、今は秋、

輝けど、そは遠し、

尾花吹く風。

      北原白秋「風」

 


ババタレ坂を下る。

 

後悔と夢を秤にかけし時

   夢に振れればまだまだ青春

        (柳村光遏

 


ビジターセンターの、金木犀。

 

木犀のせつなきまでに匂ふひる

    短きときを窓にまどろむ

         (木俣修)

 

ビジターセンターより仰いだ秋の空。

 

漂白の詩人あまたや鰯雲 

                     (松原真知子)

 


市道箕面五月山線にて。

唖然とする、不法投棄物(ロッカー)!

 

不法投棄は犯罪ですよ!

山が泣いています。

(箕面の山パトロール隊)

 


市道箕面五月山線の、ヘクソカズラ。

 

名をへくそかづらとぞいふ花盛り 

                          (高浜虚子)

 


箕面川ダム遊歩道にて。

ランチ・タイムAM11:45。

 

ゆで玉子ご馳走でしたあの頃は

  わたしは「ままご」と言っていました

         (和田マコ)

 

 


ダム遊歩道を歩む。

 

台風一過木々生き生きとさやさやと 

                             (赤座典子)

 


府道4号線沿いの曼珠沙華。

 

曼珠沙華一むら燃えて秋陽つよし

   そこ過ぎてゐるしづかなる径

         (木下利玄)

 


ダム遊歩道より仰いだ秋空。

 

雲の上はいつも青空天国も

    かようであれば退屈ならん

         (上脇立哉

 


下山の才ヶ原林道。

 

あきらかに台風通り抜けし跡 

                     (稲畑汀子)

 


風呂ヶ谷の谷筋に置ける台風禍。

 

巨杉も将棋倒しに台風禍 

                (品川鈴子

 


帰路の夕映え。

この空に、今日のひと日の疲れが

癒やされました。

 

ま、綺麗やおへんかどうえ

このたそがれの明るさや暗さや

どうでつしやろう紫の空のいろ

空中に女の毛がからまる

ま、見とみやすなよろしゆうおすえな

西空がうつすらと薄紅い玻璃みたいに

どうどつしやろう えええなあ

          (村山槐多)

 

台風21号の被害で定期「クリーンハ

イキング」は9月末まで全面中止とな

っていました。この間、隊員&サポー

ターの皆さんで主力ルートの補修整備

に取り組み、10月再開に漕ぎ着ける

ことができました。ご協力、ありがと

うございました。

本日は台風一過でもあり、山々にその

爪跡が散在しました。が、久し振りの

ハイキングは新鮮で、心地よく、充実し

たひと日になりました。お疲れさまで

した。さて、時代小説の大家・池波正

太郎に「牧野富太郎」と題する珠玉の

短編があります。この中で、病気の、

牧野博士を見舞った際の印象を<好き

で好きでたまらない植物学だけに打ち

込んで来られた幸福が星のように、そ

の目の中にこもっていた>と綴つてい

ます。植物への愛情、熱情だけに生き

た人でした。著書「原色牧野日本植物

図鑑」は永遠に、光彩を放ち続けること

でしょう。

生きることは一筋がよし寒椿(五所平之助)

それでは、また、紅葉の十一月にお逢いし

ましょう。ご機嫌よう、さようなら。

コース担当者一同

(文責:森岡)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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