2018.03.02 六個山・ようらく台コース 実施報告
月が替わり、春一番が吹き荒れた翌日の3月2日は、穏やかな早春の日和となりました。集合場所の箕面駅に集まった参加者の皆さんは、重ね着を一枚減らして、気分も新たに六個山に向かいました。山道に降り注ぐ陽光は眩しく、春の息吹を感じた一日。それでは早速、この日の模様を紹介しましょう。
梅一輪一輪ほどの暖かさ − 服部嵐雪 ー
春を思わせる日差しの中で咲き始めた梅の花。暖かくなるのに歩調を合わせるかのように、一輪また一輪と花を開きます。厳しかった冬もそろそろ終わり。箕面の里山にもいよいよ待ち遠しかった春がやってきました。
この日は瀧安寺から桜谷を登り、望海の丘を経由しワクワク展望台へ。ここで青空の下、大阪平野の大パノラマを楽しみながら昼食。その後、六個山に登り、西尾根を下って解散しました。
箕面川をさかのぼり、瀧安寺広場へ 入念な準備体操。これから桜谷を登ります
谷に入ると、いきなりの急登が待っています
一行は 春のような陽射しがこぼれる谷筋を黙々と登り、「望海の丘」へむかいました
望海の丘では、春霞の向こうに見える大阪平野の眺望を満喫しました
この日は、あちこちで膨らんだ木々の蕾、早くも咲き出した花などを目にし、春が近づいたと感じることができました。その一部を紹介しましょう。
早春の陽を浴びる桜の蕾。これから日一日と膨らみを増していきます
アセビ ツバキ
ヒサカキ ウグイスカグラ
ドウダンツツジ クロバイ
望海の丘からわくわく展望台へ向かい、ここで昼食休憩。大阪平野の大パノラマは、何よりのご馳走でした。
春のような日差しがあふれるわくわく展望台で昼食休憩
大阪平野の眺望は、なによりのご馳走でした
満腹になって心が和んだのか、みなさん、笑顔で記念写真に納まってくれました
昼食後、六個山へ。「食後の急登はつらいわ!」「このまま山を下りましょうよ!」。そんな声を聴きながら、標高397.5メートルの山頂を目指しました。
林道から六個山へ 最後の急登。山頂はもうすぐ
山頂は早春の陽射しが降り注いでいました
山頂からは一気に教学の森入口に下山。ここでゴミを回収し、仮解散となりました
この日は、ハイキングの傍ら、ゴミ拾いや防火看板の補修も行いました。おりしも「春の全国火災予防運動」期間中。皆さんのご協力や、隊員たちの活動で箕面の山は山火事からもゴミからも守られています。
この日は、落下した防火看板をかけ、はずれ落ちた看板の補修もしました
崖下のゴミを拾う隊員 拾ったゴミは7.8キロにもなりました
最後の写真は、土手で見つけたツクシンボウ。青空に向かって、精いっぱい首を伸ばして春を待っているようでした。
ツクシだれの子 スギナの子
ツクシはるです あそぼうよ − 五十野 惇「ツクシ 」 ―
例年より9日も遅い春一番が吹き荒れ3月はスタートしました。暦の上では3月3日は上巳(じょうし)の節句=桃の節句、そして6日は冬眠していた虫たちが地上に姿を現すという「啓蟄(けいちつ)」です。早春の陽射しは日一日と力強さを増し、金の風や銀の鈴(中原中也「早春の風」)の時候になりました。山道では、冬木の先の芽もふくらみ、木立のあちこちから届く小鳥たちの囀りがにぎやかです。梅の花が咲き始め、日に日に桃や桜の蕾も大きくなって、周囲はモノトーンの季節からカラフルな季節に様変わりをはじめています。長く厳しかった冬もそろそろ終盤。春本番を心待ちにしながら歩いた一日でした。
どこかで「春」が
生まれてる、
どこかで水が
ながれ出す。
どこかで雲雀が
啼いている、
どこかで芽の出る
音がする。
山の三月
東風(こち)吹いて
どこかで「春」が
うまれてる。
百田 宗治 「どこかで春が」
この日は27名(一般参加者16名、隊員11名)のご参加をいただきました。そして、皆さんのご協力で7.8キロのゴミを回収することができました。ありがとうございました。それではまた、4月にお会いしましょう。御機嫌よう。
担当隊員一同 (写真と文 竹内)
- 2018.03.03 Saturday
- クリーンハイキング
- 07:57
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- by 箕面の山パトロール隊