2018.01.31 歳時記〜風のたより〜 雪まろげ
風・・・感じていますか
足元に咲いている花に気がつきましたか
流れる時の中
ちょっと立ち止ってみませんか
大小の雪まろげ行きちがひけり 中田みづほ
週末の箕面の山は雪につつまれました。
ようやく日が射しはじめた頃、
滝道の雪も薄らぎ、人の靴跡にそろそろと
足を落としながらの散歩です。
道すがら、いくつもの雪だるまに
出会うことができました。
子どもも、大人も、一緒になって、
雪をまるめては、その上にまたまん丸い雪を
乗せています。
うさぎのような雪だるまあり、
はたまたピカチュウの雪だるまあり。
雪で人影もまばらな滝道。
主役は雪だるまでした。
蝋燭のうすき匂ひや窓の雪 惟然
弁天様に続く雪の道。
参道の木々は、雪の重さをやはらかに
抱きとめています。
積もれる雪の真白き森、白くしだれる枝々。
お堂に線香を供え参道を振り返る時、
幻わされるような銀世界でした。
弁天様の妖気さえ、
そこにあるような気がしました。
しんしんと音聞こえけむ雪仏 涼
間もなく節分。
冬も終わるのですね。
冷たい森のかすかな風が、
でも、それは、
むしろ心地よく感ずる箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。
文・写真:渓川 清
- 2018.01.31 Wednesday
- 風のたより
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- by 箕面の山パトロール隊