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2017.12.21.「明ヶ田尾山コース」実施報告。

     数へ日の町に伸びゐる山の影 (伊藤通明)

年内の余白が少なくなり、2017年の幕ももう間もなく、閉じよう

としています。この一年、どのような年でしたでしょうか。振り返れ

ば万感こもごも湧き起こり、過ぎ行く年を惜しむ気持ちが募ってきま

す。同時に、俳人・石川正子の句のように、師走に<またひとつ未来

へすすむ>期待感も滲みます。ともあれ、気の急く慌ただしい日々で

すが、本格的な冬の様相を呈した山々で、深い静寂感に身を委ね、暫

し、心の余裕を持ちたいものです。

     ♫ そだを折りたく いろりの側で

       夜はよもやま 話がはずむ

       母がてぎわの 大根なます

       これもいなかの 年こしざかな

       棚の餅ひく ねずみの音も

       更けて軒端に 雪降り積る ♫

                    文部省唱歌「いなかの四季」

本日も冬山の静寂枯淡の世界を楽しむべく、一般参加者6名、隊

員11名の総勢17名で<長谷山>(標高568.2m)に向かい

ました。

 


瀧道の、吊るし柿。

 

       日本の色と甘さや吊し柿  (稲畑廣太郎)

 


古道・中ノ坂道に咲く、枇杷の花。

 

      枇杷の花みればふれたくなる指を

             揃えてゐたり手袋の内に

                         (横山未来子) 

 


古道・中ノ坂道の、柿の実。

       

         つゆが しもに変わり、

         しもは朝ごとに白くなる。

        

         村のかきの実は、赤くうれ、

         赤く、赤くうれ、

         ひくい枝から、だんだんへっていく。

 

         空は一日、青くすみ、

         青く、青くすみ、

         からすのむれが、

         ごまをまいたように飛ぶ。

 

         そんな日が続き、

         同じような日が続き、

         こずえに残された かきの実一つ。

         

         実は赤くひかり、

         赤く、赤く光り、

         冬が来た信号燈のように、

         村でいちばん早く、朝日をあびる。

                       与田凖一「かきの実」

 

 


西江寺境内にて。本日、参加戴いた17名の皆さんです。本日のハイキングの安全を祈願致しました。

 

             冬があり 夏があり

             昼と夜があり

             晴れた日と雨の日があって

             ひとつの花が咲くように

             悲しみも苦しみもあって

             私が私になってゆく

                         (相田みつを)



西江寺境内の、マンリョウ。

 

          万両や実の深沈と古色めく  (西崎佐知)

 


西江寺境内に咲く、白椿(加茂本阿弥椿)。

 

       ♫ 呼べど返らぬ 面影は

         きえてはるかな 山の上

         月にささげし ひとり泣く

         あわれ涙の 白つばき ♫

                      佐藤惣之助「白い椿の唄」

 


聖天展望台へ。

      

        落葉して陽をこぼしけり雑木林  (岡村昭則)

 


聖天展望台付近にて。準備体操。AM9:20。

 

         冬の朝 大きく一つ 深呼吸  (八島厚子)

 


聖天展望台より望んだ、六甲山。

 

               寒晴れの ごまかしきかぬ 空の下 (黛 まどか)

 


「風の杜」付近の、冬木立。

 

          山では枯木も息をつく

          あ々 今日も好い天気だ!

                       中原中也「帰郷」より

 


「風の杜」の紅葉。

俳人I隊員の一句。

         

         紅葉や名残り惜しんでまた来年  (篤老)

                          


才ケ原林道・出口にて。K隊員が丹精こめて育てた水仙が開花。

 

       水仙の青の勢い一斉に

              挙手して歩む兵の目をして

                          (道浦母都子)

 


才ケ原林道より望んだ箕面の山々。

 

               山あれば山を観る

               雨の日は雨を聴く

               春夏秋冬

               あしたもよろし

               ゆうべもよろし

                         (山頭火)

 


才ケ原林道を歩む。

 

        乾きたる足音宙に冬山路   (西岡啓子)

 


ババタレ坂を下る。

 

       石二つ三つこぼれ来ぬ冬の山  (島谷征良)

 


ビジターセンターの、南天の実。

 

       本当の恋してみんか南天の実が

               おいおいと色づき初めて

                           (大下一真)

 


ビジターセンターの、冬苺。

 

       憶ひ出すため瞳が澄んでをり冬苺  (中 拓夫)

 


ビジターセンターで小休憩。AM10:35。

 

        チョコレートひと口噛めば恋の味

             ふた口妻の味とこそ知れ

                           (岩田 正)

 


市道箕面・五月山線沿いより仰いだ、長谷山(標高568.2m)。

 

           どこみても空青き年惜しみけり (久保田万太郎)

 


箕面川ダム湖付近に咲く、柊の花。

 

     ひいらぎの今年の花が咲いている

            翳りを知らぬ冬の光に
                        (三枝昂之) 
 

 


市道箕面五月山線沿いにて。倒木を処理される参加者のみなさん。

ご苦労さまでした。

 

           いつまでも

           美しくあってほしい

           私たちの箕面の山!

                     (箕面の山パトロール隊)

 


年の暮れの、箕面川ダム湖。

 

             幼き日友と遊びしふるさとの

                    山は静かにたたずみており

                               (足立幸子)

 


長谷橋下の不法投棄物を回収される参加者のみなさん。急斜面につき、ロープ

で吊り上げる作業です。

 


同じく長谷橋下の、不法投棄物回収作業です。

寒風の中、ご苦労様でした。山が一段と美しくなりました。

ありがとうございました。

       

          回収全重量 12.6kg

 

          不法投棄は犯罪です!!

                        

                    (箕面の山パトロール隊)

 

 

 

 

 


エキスポの森にて。ランチ・タイム。AM11:55。

 

        弁当の蓋に日当たる十二月 (城 孝子)

 


エキスポの森の展望塔付近の、山帰来(サルトリイバラ)の実。

 

       静かに見れば山帰来けふ実が真紅  (加藤秋邨)

 

長谷山(標高:568.2m)へ。

 

               ふりあおぐ木の間の空をゆくあれが時間か、

               すでに見えずなりたり

                          (小島ゆかり)

 


長谷山付近の冬木立。

 

           繁茂した森林も好きだが

           それにも増して好もしいのは

           凍てついた曠野の疎林だ

           そこで樹々は

           裸で、何の虚飾もない

           互いに寄りかゝろうとしていない

           一本一本

           めいめい独立して

           厳冬に耐えている

           その姿の

           いじらしく

           雄々しいことよ

                   北川冬彦「一本一本」

 


長谷山・山頂付近にて。倒木・伐採などの処理作業に勤しむ参加者のみなさん。

 

      山を、自然を守る、その信念は揺るぎなし!

 

                    (箕面の山パトロール隊)  

 


エキスポの森・展望塔より下山。

 

       カサカサと落葉かさなる裏道を

              選びて帰る閑かな憂鬱

                          (高橋義子) 

 


下山途中の、龍安寺広場より仰いだ冬の空。

 

              低く雲流るる年を惜しみけり  (永原彰子)

 

本日も朝の冷え込みは厳しく、駅前のスタート時点では気温2℃前後で、その後

徐々に上昇し11℃程度となりました。少し汗ばむ陽気となりましたが、寒さを

もたらす北風は強く、終始、冷たさを感じるひと日でした。が、山々の静寂枯淡

の世界に魅了され、一年を締めくくるに相応しい充実したクリーンハイキングに

なりました。お疲れさまでした。

さて、龍谷大学の伏木教授が「安全」と「安心」に関して、興味深い話題を先般、

日経新聞に提供されていました。日本の製品の安全基準は非常に高度で、小々、

手を抜いても科学的な「安全」は担保されている。それでも、鉄道や工事現場の

<指差確認>にみられるような<だめ押し>によって、さらに「安心」を得ている。

よって、「安全」の上に、「安心」がある。これが信頼に繋がっている、と言う。

諾うべき説と思いました。「クリーンハイキング」に於ける、<安全と安心>とは

何か、この機会にもう一度、掘り下げ考えてみたいものです。ともあれ、明日は日

照時間が一番、短い「冬至」。カボチャを食べ、ゆず湯に浸かり、健康を維持した

いものです。以降、<一陽来復>です。

            さむざむと日輪あそぶ冬至かな (蛇笏)

今年一年、当コースに参加戴きまして、ありがとうございました。

どうぞ、みなさん、良いお年をお迎えください。

                  コース担当者一同 

                       (文責:森岡)

(番外編)

 

        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(忘年会)

 

       ジョッキ宙に合する音を一にせり  (岸 風三樓)

        

 

 

 

          

 

 

                 

 

 

          

                



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  • 2018/03/25 7:21 AM
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