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2017.12.05.「東海自然歩道コース」実施報告。

      ひと日また過ぎゆく速さ十二月 (大橋 晄)

光陰矢の如し、月日の流れの速さをあらためて意識する十二月になり

ました。この思いを俳人・寺岡享は<カレンダー軽やかに揺れ十二月

>と詠み、私達の心象風景を軽妙に浮かばせてくれています。何かと

気ぜわしい日々ですが、この時期、全国各地より初冠雪の便りも届き

始め、本格的な冬が迫り来た感がします。初冬の山々は穏やかで、ま

だ秋の名残りがあり、私達の心を癒やしてくれます。ことに詩情を誘

い、画心を呼ぶ紅葉のファイナル・ステージに踏み入れば<美の極致

>に出会えます。このフイナーレを是非、楽しみましょう。

        ♫ 春は桜のあや衣

          秋はもみじの唐錦

          夏は涼しき月の絹

          冬は真白き雪の布

          見よや人々美しき

          この天然の織物を

          手際見事に織りたもう

          神のたくみの尊しや ♫

                 武島羽衣「美しき天然」

本日も紅葉のフィナーレを楽しむべく、一般参加者7名、隊員11名の

総勢18名で、<東海自然歩道>に向かいました。


法林寺境内の、冬薔薇。

 

         人影の去りて静寂の冬薔薇 (加納幸子)

 


法林寺境内にて。本日、参加戴いた18名の皆さんです。本日のハイキングの平安を祈願致しました。

 

            生きるの大好き冬のはじめが春に似て (池田澄子)

 


西江寺の、銀杏。

 

      金色のちひさき鳥のかたちして

             銀杏ちるなり夕日の岡に

                        (与謝野晶子)

 

 


西江寺境内の、紅葉。

 

        初冬なほ紅葉に遊ぶ人等かな  (高濱年尾)

 


聖天展望台へ。

 

      かさかさと鳴る文庫本犯人は

              母が挟んだ落ち葉の栞

                         (猫田 馨)

 


聖天展望台付近の、コナラ。

 

        初冬の徐々と来木々に人に町に (星野立子)

 


聖天展望台付近の広場にて。準備体操。

 

               木のような

               人でありたい

               木の

               梢のように

               上へ上への向上心と

               根のように

               下へ下への探究心と

               枝のように

               横へ横への好奇心を

               併せ持った

               誠に木のような

               人でありたい

                      足立三好「ねがい」 

 


聖天展望台より望む、六甲山。

 

             青天に わづかな動き 冬の空  (吉弘恭子)  

 


聖天展望台より望む、初冬の箕面の山々。

 

           過ぎ去りし季節のなかに初恋の

                    きみと過ごした秋があったね

                              (萩原慎一郎)

 

 


「風の杜」の紅葉。

 

         かたみとて何か残さむ春は花

                 夏ほととぎす秋はもみぢば

                              (良寛)

 


山ゴミ回収中の、参加者の皆さんです。

 

          <みどりのルール>

 

         ゴミ・空きカン 持ちカエル

                        (大阪府池田土木事務所)

                        (箕面の山パトロール隊) 

 


府道43号線沿いの、ヤブサンザシ。

 

           赤い実 なんの実?

           葉かげに儚げ

           スズランのように

           ドウダンツツジのように

           まるくやさしく

           鳴るちいさなあの

           秋の実 なんの実?
           おしえて 小鳥           

                       高畑耕治「赤い実なんの実」

 


才ケ原林道の、ススキ。

 

           しなやかに風押し戻す花芒  (清水恵山)



才ケ原林道より望む、初冬の箕面の山々。

 

              冬雲の三筋たなびく今朝の空  (原田たづゑ)

 


才ケ原林道の、栴檀の実。

 

          栴檀の実ばかりになる寒さかな (子規)

 


才ケ原林道の、紅葉。

 

         紅葉の極まり一樹ひそと立つ

                 われに還らぬ女人の季節 

                           (浜 美代子)

 


ババタレ坂を下る。

 

        しのび寄るひかりと影と初冬かな  (中山純子)

 


山ゴミを回収される、参加者の皆さん、

4.7kgもの回収、ありがとうございました。

 

            いつまでも

            美しくあってほしい

            私たちの箕面の山!

                      (箕面の山パトロール隊)

 


ビジターセンターに咲く、サザンカの花。

 

                      ♫ さざん花は

          ひそかにも 咲いている

          霜白く

          庭の垣根に 降りた朝

          母のおもかげ しのばせて ♫

                      寺尾智沙「さざん花の歌」

 


東海自然歩道に入る。

俳人I隊員の一句。

 

          足裏にふんわり優し落葉かな  (篤老)

 

東海自然歩道の、野茨の実。

 

          霜白き河原に生へる野茨の

                 赤き実こそ冬に親しき

                            (有島武郎)

 


最勝ヶ岳(標高540m)へ。

 

          山道の滑る落葉を愉めり (岡村昭則)

 


東海自然歩道の、ヤマザクラの冬木。

 

                 木は黙っているから好きだ

                 木は歩いたり走ったりしないから好きだ

                 木は愛とか正義とか わめかないから好きだ

 

                 ほんとうにそうか

                 ほんとうにそうなのか

 

                 見る人が見たら

                 木は囁いているのだ ゆったりと静かな声で

                 木は歩いているのだ 空に向かって

                 木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ

                 木はたしかに わかめがないが

 

                 木は

                 愛そのものだ それでなかったら小鳥が飛んできて

                 枝にとまるはずがない

                 正義そのものだ それでなかったら地下水を根から吸いあげて

                 空にかえすはずがない

                                田村隆一「木」  

 


最勝ヶ峰(標高540m)付近にて。ランチ・タイム AM11:45。

 

         サクサクと砕ける音がいとしいね

                 色あざやかな野菜チップス

                             (西岡美江子)

 


デザートの、みかん。

 

   恐らくはこれから奉公先へ赴かうとしてゐる小娘は、その懐に蔵して

   ゐい幾顆のみかんを窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りにき来た

   弟たちの労に報いたのである。暮色を帯びた町はずれの踏切りと、小鳥

   のやうに声を挙げた三人の子供たちと、さうしてその上に乱落する鮮や

   かな蜜柑の色とーーーすべては汽車の窓の外に、瞬く暇もなく通り過ぎた。

   が、私の心の上には、切ない程はっきりと、この光景が焼きつけられた。

                         芥川龍之介「蜜柑」より 

 


最勝ヶ峰(標高540m)より望んだ、生駒山。

 

           気晴らずにゆるりとゆかうこの高き

                     青空を見上げ心をほぐす 

                                 (西山和子)

 


自然研究路8号線へ。

 

          ふわっと風初冬の音のとほりけり  (松本桂子)

 


清水谷の、冬青の実。

 

         深藪の中に実赤き冬青の木の

                その実をたべて啼けりひよの子

                             (北原白秋)

 


清水谷の、落葉。

 

            落葉に我が人生をふりかえる (上山 英)

 


清水谷園地へ。

 

            落葉しいて寝るよりほかない山のうつくしさ (山頭火)

 

12月2日の「第14回箕面の山大掃除大作戦」に参加戴き、ありがとうございました。

お陰さまで、募集人数を超える261名の皆さんに参加戴き、山ゴミの回収量も3

,790kgにも及び、箕面の山々が一段と美しくなり、所期の目的を達すること

が出来ました。深く感謝を申し上げます。今後とも、どうぞ、よろしくお願い致し

ます。本日のクリーンハイキングは冬型の気圧配置が、日本列島を覆い、上空の寒

気により、日差しはあるものの、終日、寒風にさらされ、時折、粉雪が舞うなど寒

い一日になりました。が、山々の紅葉のフィナーレなど、初冬の景の野趣に接し、

心楽しいものとなりました。さて、この季節に、ビクター児童合唱団のLP「たき火

」を聴いていると、日本画家の鏑木清方の随筆「火を懐かしむ」(昭和十二年)を

思い起こします。それは寒くなると、人間は火を懐かしむ心が自ずと湧いてきて、

遠い昔より、現在に至るまで、火を囲んで人と人とが親しみ合ってきて、暖を取る

以外の効用があったのだ、と言う趣旨です。昨今、諸事情で、道端での<焚火>

の景が見られなくなって、久しいですが火が人々の心を結びつける<仲立ち>とは

一つの見識ですね。同様に、詩人・石川道雄も「火を囲んで」と言う詩に、火を囲

んで人々が話をする、これほど楽しいことはまたとない、を謳っています。当隊の

存在意義の一つに、この<仲立ち>もあると思うのですが、如何でしょうか?とも

あれ、日本酒の美味しい季節になりました、今夕、地元の銘酒「呉春」や「秋鹿」

で一献、傾むけませんか。快い酩酊感で疲労を癒やせると思います。

        けふもまた笑顔が深くなる友の

                 酒三合の行き付けの店

                           (前川佐重郎)

今年一年、この最長距離の「東海自然歩道コース」に参加戴き、ありがとうございました。

来る新年もどうぞ、よろしくお願い申しあげます。どうぞ、よいお年をお迎えください。

新年、1月にまたお逢いさせて戴ければと存じます。

少し、早いですが、年末のご挨拶とさせて戴きます。

                  コース担当者一同

                       (文責:森岡)

 

 

                             

 

 

 

 

 



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