HOME > 活動ブログ

2017.11.23.「明ヶ田尾山コース」実施報告。

     晩秋の野の明るさを歩きけり (前田震生)

暦の上ではすでに「冬」が立ち、朝夕一際冷え込む日々が続きます。

秋も深まり行くこの時季、漸く、山々は紅葉に染まり、人々の眼を

楽しませてくれています。深く鮮やかな色彩の紅葉絵巻の世界が繰

り広がり、私達を魅了して止みません。詩人・八木重吉は秋の明る

さの中に「琴」を置けば、その美しさに耐えかねて、鳴りはじめる、

と謳いました。去り逝く秋を惜しみつつ、その色、光、音、心を満

喫したいと思います。

   ♫ 真っ赤だな 真っ赤だな

     烏瓜って 真っ赤だな

     トンボの背中も 真っ赤だな

     夕焼け雲も指差して

     真っ赤なほっぺたの君と僕

     真っ赤な秋に呼びかけている ♫

                    薩摩忠「真っ赤な秋」

本日も深まる彩りの秋を楽しむべく、一般参加者5名、隊員11名の

総勢16名で「鉢伏山」(標高604m)に向かいました。

 


古道・中ノ坂道に咲く、コスモスの花。

 

    毛糸編む乙女の指のやさしくて

            たとえばゆるるコスモスの花

                        (宮澤きの江)

 


古道・中ノ坂道の、柿の実。

 

                       伯父さんところから栗が来た、

        丹波のお山の栗が来た。

 

        栗のなかには丹波の山の

        松葉が一すじはいってた。

 

        叔母さんところから柿が来た、

        豊後のお里の柿が来た。

 

        柿の蔕には豊後の里の

        小蟻が一ぴき這っていた。

 

        町の私の家からは、

        きれいな絵本がおくられた、

     

        けれど小包みあけたとき、

        絵本のほかに何があろう。

                    金子みすゞ「栗と柿と絵本」

 


瀧道のザクロ。

 

     とり落とさば火焔とならむてのひらの

               ひとつ石榴の重みにし耐ふ

                           (葛原妙子)

 


瀧道を歩む。

 

      この道を何時まで歩む今朝の秋 (渡辺すみれ)

 

 


梅屋敷の紅葉。

俳人I隊員の一句。

 

       紅葉や掌いっぱい朝日受け  (篤老)

 


瀧道より仰いだ、秋空。

 

       鰯雲 飛行機雲を 許したり  (蛭海停雲子)



龍安寺広場にて。 準備体操。

 

         晩秋や 有酸素体操 ぼてりぼたり  (伊藤希眸)

 


龍安寺広場付近に咲く、サザンカの花。

 

        ♫ サザンカの花 黒髪に

          仲よく飾った 花リボン

          数えきれない 乙女の夢が

          今も心に ささやきかける

          ああサザンカの サザンカの

          花咲く町よ ふるさとよ ♫

                    石本美由起「サザンカの花咲く町」 

 


龍安寺広場付近の紅葉。

 

     ♫ 秋の夕日に 照る山 もみじ

       濃いも薄いも 数ある中に

       松をいろどる楓や蔦は

       山のふもとの 裾模様 ♫

                    高野辰之「紅葉」 

 

 

         

 


紅葉橋にて。本日、参加戴いた16名の皆さんです。

         

           ながれものはさり、

           ひびくものはうつり、

           ささやきとねむりとの大きな花たばのほとりに

           しろ毛のうさぎのやうにおどおどとうづくまり、

           宝石のやうにきらめく眼をみはって

           わたしはかぎりなく大空のとびらをたたく

                               大手拓次「母韻の秋」 

 


化石谷を登る。約400m、380階段。本日のコースの最難所。

 

       晩秋の森に入らむと身を正す  (斎藤阿津子)

 


望海展望所より望む、大阪湾。

 

          海に向き何も見てゐぬ秋思うかな  (千田百里)

                            


望海展望所付近の、ムラサキシキブ。

 

     むらさきの清(さや)かなる実の雨にぬれ

              ムラサキシキブも山ゆく人も

                          (鳥海昭子)

 


才ヶ原林道へ。

 

    ものなべて忘れしごとき小春日の

             光のなかに息づきにけり

                        (小泉千樫) 

 


才ケ原林道のススキ。

 

       秋風の光と風をサヨウナラの

             形に変えて手を振るススキ

                        (俵 万智)

 


才ケ原林道より望んだ、晩秋の箕面の山々。

 

           風の列車が走ります

           あおい空を走ります

           くもとくもとをぬいあわせ

           ひゅう ひゅるる 汽笛をのこし

           あおいそらにとけました

                        門倉 詇「風の列車」

 

才ケ原林道の、桜紅葉。

 

       今朝もまた桜もみぢの彩を掃く (梅本幸子)

 

 


山ゴミを回収される参加者のみなさん。

 

          いつまでも

          美しくあってほしい

          私たちの箕面の山!

                    (箕面の山パトロール隊)

 


才ケ原林道を歩む。

 

       よい連れがあって雑木紅葉やひょ鳥や (山頭火)

 


才ケ原林道の紅葉。

 

      わが髪に舞ひ来し紅葉君が掌に

             止めし記憶の秋は光れる

                        (南川静恵)

 


ババタレ坂を下る。

 

         晩秋の杉山の道下りけり (天野美登里)

 


ビジターセンターに咲く、寒椿。

      

               ♫ 花にたとえりゃ 私など

       森かげに咲いた 寒椿

       だれひとり ふりむいて くれないけれど

       せいいっぱい 花びらをつけては散らす

       それがさだめね 悲しいものね

       お願い あなたに逢いたいの ♫

                     中山大三郎「寒椿」

 


ビジターセンターの紅葉。

 

      もみぢ葉の小さく重なりあふ枝を

             透かして秋の陽が届きたり

                         (野村灑子)

 


箕面川ダムへ。

 

       晩秋のことばふりまく雑木林  (山元志津香)

 


市道箕面五月山線沿いの不法投棄物。

 


不法投棄物を回収される、参加者のみなさん。

皆様、ご苦労さまでした。ありがとうございました。

        全回収重量 68.5kg

 

        不法投棄は犯罪です!

                   (箕面の山パトロール隊)

 


晩秋の箕面川ダム湖。

 

            晩秋の色漂はす湖の色  (久保田雪枝)

 


エキスポの森にて。ランチ・タイム。AM11:45.

 

       何よりもムスビの美味き紅葉狩り (岡村昭則)

 


エキスポの森より仰いだ、晩秋の空。

 

     風吹けば目線を上げて歩みたり

              薄き白雲のたたむ秋空

                         (梅内美華子)

 


鉢伏山へ。

       晩秋の木が木を呼んでいるような (坪内稔典)

 


鉢伏山・山頂(標高604m)到達。PM12:20.

 

          山々の稜線の色秋深し  (志村万香)

 

冬型の気圧配置の影響で寒気が厳しく、ここ数日は12月中旬の気温

を呈していましたが、本日は穏やかな気候に恵まれて、快適なクーリ

ンハイキングとなりました。秋も一段と深まり、山々では目のくらむ

ような紅葉絵巻にこころを奪われ、一方で落ち葉や枯草などの小さな

風景に遠くない冬を感じたひと日でした。お疲れさまでした。

さて、秋風に揺れているコスモスの花を目にすると、忘れられない小

さなコラムを思い起こします。詩人・足立巻一の「コスモスの命」と

題した、短いエッセイで、詩人は秋晴れの一日、奈良の般若寺にコス

モスの花を愛でに行き、散り始めたその花に少年の日に読んだ、十七

歳の橋本泰子と言う少女の短歌一首を思い起こします。

       コスモスの花散りゆけり風吹けば

               入り日に影の細々として

彼女は丹波の人で家が貧しく、学校を中退し、大阪の工場に働きに出て

、ほどなく病を得て消息をたった、と言う昭和初期の頃の話で、散って

ゆくコスモスの花に薄幸な少女の運命を感じて痛ましく思った、という

回想記。今も心に残るコスモスの花の一首とエッセイです。

それでは、みなさん、また12月にお逢いしましょう。

ご機嫌ようさようなら。

           コース担当者一同

                  (文責:森岡)

(番外編)

     
<反省会>

            

      一杯のビールに恃む明日あらた (西村舟津)

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

     

 

 

 

 

 



コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

活動ブログ

カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

新着ニュース

カテゴリー

アーカイブ

コメント

検索

RSS

携帯サイトQRコード

qrcode

箕面の山パトロール隊

〒562-0006 箕面市温泉町1丁目1番 箕面の山パトロール隊 瀧道事務所
TEL/070−5040ー9734