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2017.10.03.「東海自然歩道コース」実施報告。

     芒原 十月の雲 流れけり (松浦為王)

青空は深く澄みわたり、何もかも爽やかで明るい10月になりました。

野を渡る風は透明度を増し、草花が秋色に変わり、木々の葉の黄変も

始まりました。目のくらむような原色の秋本番はもう、間もなくです。

同時に、この季節は啄木が<アカシアの並木に、ポプラに、秋の風吹

くがかなし>と詠んだように寂寥感も深くなります。ともあれ詩人・

堀口大學が「十月の言葉」で謳った<十月はやさしく、甘い>、そん

な秋を山々で満喫しましょう。

     ♫ 出湯の窓に 夜霧来て

       せせらぎに寝る 山宿に

       一夜を憩う 山男

       星を仰ぎて 明日を待つ ♫

            神尾明正・松本征夫「坊がつる讃歌」

本日も秋の野山を楽しむべく、一般参加者8名、隊員9名の

総勢17名で<東海自然歩道>に向かいました。

 


阪急・箕面駅前にて。今年も、<赤い羽根共同募金>が始まりました。

 

       赤い羽根つけ勤め人風情かな (清水基吉) 

 


古道・中ノ坂道のピラカンサの実。

 

   さんざめく小鳥の声のおさまれば

           ピラカンサの実ひとつだになき

                        (鳥海昭子) 

 


西江寺にて。本日、参加戴いた17名のみなさんです。本日のハイキングの平安を祈願致しました。

 

         ものはものを呼んでよろこび、

         さみしい秋の黄色い葉はひろい大様な胸に眠る。

         風もあるし、旅人もあるし、

         しづんでゆく若い心はほのかな化粧づかれに遠い国をおもふ。

         ちいさな傷のあるわたしの手は

         よろけながらに白い狼をおひかける。

         ああ 秋よ、

         秋はつめたい霧の火をまきちらす。

                          大手拓次「秋」

 


聖天展望台へ。

 

      けさ秋の葉擦れの風を聴きをりぬ  (林 裕子)

 


聖天展望台付近の、ドングリ。

 

                       どんぐり山で

            どんぐりひろて、

            お帽子にいれて、

            前かけにいれて、

            お山を降りりゃ、

            お帽子が邪魔よ、

            辷(すべ)ればこわい、

            どんぐり捨てて

            お帽子をかぶる。

            お山を出たら

            野は花ざかり、

            お花を摘めば、

            前かけ邪魔よ、

            とうとうどんぐり 

            みんな捨てる。

                       金子みすゞ「どんぐり」

 


聖天展望台付近の広場にて。準備体操。

 

       体操の手の伸び伸びと今朝の秋  (与川やよい)

 


聖天展望台より望んだ、箕面の山。

 

            今朝秋の山嶺すつきりと稜立てり  (小澤克己)

 


才ケ原林道出口にて。K隊員が丹精して咲かせたコスモスの花。

 

      かえらざる言問いに似てコスモスの花

              ゆれやまず人のさびしさ

                         (岡部桂一郎)

 


才ケ原林道の出口付近の、洋種山牛蒡。

 

       山牛蒡の葉陰ほのかや茎の紅  (寺田寅彦)

 


「地獄谷口」付近谷底の、大量の不法投棄物。

 


急斜面で高度もあり、極めて危険な為、ロープづたいに降りる隊員。

 


谷底で回収中の隊員。

 


谷底の最奥端で回収中の隊員。

 


谷底より、ロープにて引き上げ作業を行う隊員。

 


回収後の現場。

 


全回収物。

       全重量 115.3kg

 

山が随分、きれいになりました。お疲れさまでした。ありがとうございました。

*このような斜面や作業は危険な為、隊員のみで行っています。

         いつまでも

         美しくあってほしい

         私たちの箕面の山!

                  (箕面の山パトロール隊) 

 


才ケ原林道の芒。

 

      中々にあらくは吹かぬ風ゆゑに

             みだれてなびく花薄かな

                        (樋口一葉)

 

 

 

 

 

                

 

 

 

 

  

 


才ケ原林道を歩む。

 

      野に山に空に秋風清々し  (長峰 勇)

 


才ケ原林道の、アケビ。

 

        あけびの實我がために君はもぎて後

           そのうすむらさきを食ひつつゐたり

                          (斎藤茂吉)

 


才ケ原林道の、赤とんぼ。

俳人I隊員の一句。

 

         赤とんぼ居心地はよし棒の先 (篤老)

 


才ケ原林道の、栗の実。

 

     ♫ あかるい あかるい 星の空

       鳴き 鳴き 夜鴨の 渡る夜は

       ああ とうさんの あの笑顔

       栗の実たべては 思い出す ♫

                      斎藤信夫「里の秋」

 


ビジターセンターにて。ランチ・タイム AM11:50。

 

       巻寿司の切腹したり秋の昼 (田中禎子)

 


東海自然歩道に入る。

 

       山遙か一歩踏むごとに汗かきぬ  (岡村昭則)

 


箕面川ダム湖の遊歩道に咲く、萩の花。

 

      ゆう風に萩むらの萩の咲き出せば

            わがたましひの通りみち見ゆ

                          (前川佐美雄)

 


箕面川ダム湖の遊歩道の、白膠木紅葉。

 

      狐舎の径白膠木の紅葉赫と燃ゆ  (水原秋櫻子)

 

 


箕面川ダム湖の遊歩道を歩む。

 

                 声出せばみな音になる山の秋 (小野蒙古風)

 


ダム湖の遊歩道に咲く、イタドリの花。

 

      霧の夜の哀れなりける月に似て

             青く曇れるいたどりの花

                         (与謝野晶子)

 


市道箕面五月山線沿いの、ナンキンハゼの紅葉。

 

   美しいと感じたそのものは、やはり美しいと感じたその場、

   その時が一番調和してゐるのでせう。生きた美しさのみが

   人間の心をゆすぶり動かし、人間の心をなやますものも生

   きた美しさがするのです。 

                 香月泰男著「春夏秋冬」より    

 


長谷橋より仰いだ秋の空。

 

               くものある日

               くもはかなしい

               

               くものない日

               そらはさびしい

                          八木重吉「雲」  

 


帰路、仰ぎ見た、秋の月。

      

            ♫ 月がとっても 青いから

              遠回りして 帰ろう

              あの鈴懸の 並木路は

              想い出の 小径よ

              腕を優しく 組み合って

              二人っきりで、サ、帰ろう ♫

                           清水みのる「月がとっても青いから」

本日も、移動性高気圧に起因して、天候不順で、降雨が懸念されましたが、「地獄谷口」の大量に

放置された不法投棄物の処理を主目的に、クリーンハイキングを敢行致しました。よって、時間の

関係もあり、「箕面川ダム湖一周コース」にショート・カットさせて戴きました。時折、秋雨に濡

れましたが、野や山に<小さい秋>を楽しめ、心豊かになりました。みなさま、お疲れさまでした。

さて、今、政府主催の有識者会議「人生100年時代構想会議」が話題を呼んでいます。そのメン

バーのL.グラットン英国教授は、今後、寿命が100歳まで延びることに鑑みて、より良く生きる

為には、従来の「教育→仕事→引退(余生)」の単線型の人生から、「教育→仕事→学び直し→起業

→社会貢献」等の多様に変化する複線型の人生設計が必要と説いているそうです(読売社説)。19

世紀の織田信長の「人生50年」時代から、たった2世紀を経て、「人生100年時代」を迎えるこ

とになるのですが、その人生100年時代の<クリーンハイキング>に思いを馳せる今日この頃です。

          長生きも藝のうちぞと落語家の

                 文楽に言ひしはいつの春にや

                               (吉井 勇)

それでは、みなさん、また、十一月にお逢いしましょう。

季節の変わり目です、体調管理に十分、ご留意ください。

                       コース担当者一同

                             (文責:森岡)

(番外編)

     
<反省会>

     しみじみとわれの孤独を照らしをり

           札幌麦酒(サッポロビール)のこの一つ星

                          (荻原裕幸)

 

 

 

 

 

 



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