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2017.07.27.「明ヶ田尾山コース」実施報告。

    梅雨明けの空ひろびろとひろびろと (松村光典)

長かった梅雨も明け、待ちに待った本格的な夏の到来です。ますます

海や山が恋しく、自然への憧れが募ります。青空に雲が流れ、草木が

風に揺れ、繊細で優美な花々に思わず足が止まります。このように夏

山は、心弾ませてくれ、人を誰しも詩人にしてくれます。山に夢と憧

憬を生涯持ち続けたR・シュトラウスは「アルプス交響曲」により、<

山登りの一日>音楽的に描写し、我々を魅了してくれます。さあ、こ

の名曲を心に奏で、夏山へその野趣を楽しみに行きましょう。

    ♫ 白樺にもたれるは いとし乙女か

      あの黒百合の花を 胸にいだいて

      アルプスの黒百合 心ときめくよ

      懐かしの岳人 やさし彼の君 ♫

                     作詞不詳「岳人の歌」

梅雨明けの、その明るい夏の色を楽しむべく一般参加者12名、隊員

13名の総勢25名で<長谷山>(標高568.2m)に向いました。

 


古道・中ノ坂道に咲く、夾竹桃の花。

 

    夾竹桃 咲きさかりたる 今日を生く (中川壽子)

 


瀧道に咲く、アガパンサス。

 

   ひさびさのきみの便りをポケットに

             アガパンサスの咲く道をゆく

                          (鳥海昭子)  

 


瀧道の、朝の夏風に揺れる風鈴。

 

    確かなる歩みなき身に響き来る

          風のまにまに鳴る風鈴は 

                       (野口八重子)

 


パトロール隊・事務所付近にて。本日、参加戴いた25名の皆さんです。

 

            わたしが両手をひろげても、

            お空はちっとも飛べないが、

            飛べる小鳥はわたしのように、

            地面(じべた)をはやくは走れない。

 

            わたしがからだをゆすっても、

            きれいな音は出ないけど、

            あの鳴る鈴はわたしのように、

            たくさんなうたは知らないよ。

 

            鈴と小鳥と、それからわたし、

            みんなちがって、みんないい。

                          金子みすゞ「わたしと小鳥と鈴と」

 


<梅屋敷>に咲く、オニユリ。

 

  さゆらぎて鬼百合盛夏に佇ちてあり

              既に種子抱く姿安けし

                        (南川静恵)

 


瀧道の、風にたなびく「氷旗」。

 

      氷旗立つ氷を紅き字にて書き (山口誓子)

 


龍安寺広場にて。準備体操。AM9:20。

 

      ♫ 朝だ朝だよ 朝日がのぼる

        きょうも歓喜の 日がのぼる

        みんな明るく 明るく起きよ

        朝はこころも からりと晴れる

        あなたも わたしも 君らも僕も

        ひとり残らず 起きよ 朝だ ♫

                         八十島稔「朝だ元気で」

 


瀧安寺広場の、咲き残るガクアジサイの花。

 

    さみだれのきのふ一日晴れしかば

           今朝は色よきあぢさいの花

                        (三ヶ島葭子)

 


瀧道に咲く、木槿の花。

 

         木槿の花の白さは何であろう

         雪よりも白い花びらを

         暑い夏の日盛りにひろげている

         遠い雲のような白さ

         うす紙のすきとおるようにうなだれて

         匂いなく咲いている 木槿の花よ

         何であろう この白くほのかに目にひびく

         ふるれば消ゆる幻しのような花

                       高橋新吉「木槿の花」 

 


瀧道を歩む。

 

     梅雨明けや 遠くの木々に 日の差して  (菊池一枝)

 


瀧道に咲く、ハグロソウ。

 

     思ふこと淡あはしけど花さけば

            花にたぐへて君を思い出づ

                        (工藤こずゑ)

 


大滝付近に咲く、水引草。

 

       夢はいつもかへって行った

       山の麓のさびしい村に

       水引草に風が立ち

       草ひばりのうたひやまない

       しづまりかへった午さがりの林道を 

                     立原道造「のちのおもひに」

 


夏の大滝。

 

      たきつぼのよどみ藍なす中つせの

             黒岩の上に立てば涼しも 

                           (伊藤左千夫)

 


大滝付近で、スケッチに勤しまれる「ぶらりすけっち」のみなさん。

感動をカンバスにとどめ、優雅で静謐な時間が流れます。

 


「ぶらりすけっち」のお一人の作品です。ごゆるりとご鑑賞あれ。

 


府道豊中亀岡線沿いに咲く、カタバミの花。

 

    かたばみや 何処にでも咲き すぐ似合う  (立子)

 


箕面川<雄滝橋>付近にて。大量の不法投棄を回収中の参加者のみなさん。       

 


川より引き上げ回収された、不法投棄物。約80kg、ありました。 

ご苦労さまでした。

       不法投棄は犯罪です!!

                   (箕面の山パトロール隊)

 


ビジターセンターから箕面川ダムへ。

 

       山遙か 一歩踏むごとに 汗かきぬ (岡村昭則)

 


梅雨明けの箕面川ダム湖。ホウズキ谷橋より望む。

 

         ♫ あの日うつした おもかげ秘めて

           青く静かな  山の湖(うみ)

           風もさやかに さざ波立てば

           遠い茜が 胸に沁む ♫

                      寺尾智沙「高原の旅情」 

 

市道箕面五月山線沿いに咲く、露草。

 

      露草のかそけき花に寄りてゆく

            心の行方ひとり喜ぶ

                      (窪田空穂)

 


酷暑の下、回収した山ゴミを運ばれる参加者のみなさん。

ご苦労様です。

「山を美しくする!」、その信念に揺るぎなし。

 

         いつまでも

         美しくあってほしい

         私たちの箕面の山

                 (箕面の山パトロール隊)

 


エキスポの森にて。ランチ・タイム PM12:10。

 

     セイロンの紅茶淹れつつ思ふかな

             この葉の摘みし人の指先

                        (橋本喜典)

 


長谷山へ。

俳人I隊員の一句。       

          

       上り坂 汗吹き出でる 額かな (篤老)

 


長谷山(標高568.2m)山頂付近にて。遠くの山々、眼下に見える

街並など楽しまれる皆さん。ここが見晴らす特等席。

 

       遠き嶺近き山梅雨明けにけり  (工藤義夫)

 


自然研究路6号線を下る。

 

     梅雨明けや 深き木の香も 日の匂   (林 翔)

 


自然研究路6号線に咲く、キツネノカミソリ。

 

      約束の野草キツネノカミソリを

            掘りて送らむ花あるうちに

                          (白井久吉)

 


府道茨木能勢線沿いの、マタタビの実。

 

     またたびの青実おまけの一掴み  (高澤良一)

 


箕面川ダム遊歩道を歩む。

 

     梅雨明くる 大樹はぐぐと 枝ひろげ  (白井剛夫) 

 

 

 

 

 

 

 


箕面川ダム遊歩道に咲く、ホタルブクロ。

 

     やぶかげにほたる袋の花さきて

             白雲光る夏は来にけり

                       (田中俊子)

 


帰路の、梅雨明けの夕空。

 

         今のこの気持ちを何かにたとえるなら

         夕ぐれに帰り忘れた ちぎれ雲のよう

         あなたへ募るこの想いを 重ねたなら

         夜を飾る星の海へ やがて届くのに

         回り道を迷い

         傷つけて 傷ついて

         そしてやっとつかまえた

         あなたの細い指先を

         好きで 好きで 好きで

         恥ずかしいほど 好きで

         ただ不器用と悔やみながら 言葉をひとつだけ

         もしも許されるなら 僕の人生においでーーー

                         伊藤薫「あなたを愛する想い」 

 

本日は猛暑と、湿度による不快指数の高さとが相俟って、決して快適と言えるク

リーンハイキングではありませんでした。が、山頂や稜線からの眺望の清々しさ

、涼風に肌に心地よく、そして谷川のせせらぎが心を癒やしてくれ、夏の山歩き

をしばし楽しくさせてくれました。お疲れ様でした。さて、龍安寺広場には未だ

アジサイの花が咲き残っていました。アジサイに纏わる想い出話を一つ。<わた

くしが生まれたのも、そして、退職の日を迎えたのも、紫陽花も咲く季節です。>

と語ったのは昭和50年代に活躍した、元NHKの、伝説の名アナウンサーの中西龍。

NHKラジオ第一放送の<にっぽんのメロデー>で、この人の冒頭の抒情性に富んだ

語り口「歌に想い出が寄り添い、想い出に歌は語りかけ、そのようにして歳月は流れ

ていきます。お心豊かにご無事な毎日でしょうか。皆さん、今晩はーーーー」は<

心のナレーション>とまで言われ、多くのリスナーを魅了しました。我々、団塊の世

代以上の人々には想い出深い番組でした。紫陽花の季節には中西龍のナレーションが

蘇ります。

       あじさゐや 涙もろきは 母に似て  (中西 龍)

それでは皆さん、また八月にお逢いしましょう。

ご機嫌よう、さようなら。

               コース担当者一同

                     (文責:森岡)

      

 

 

        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

 

 

 

 



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