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2017.05.02.「東海自然歩道コース」実施報告。

     五月来ぬ 心ひらけし 五月来ぬ (立子)

木々の緑が目に眩しい五月になりました。青葉若葉のささやきが聞こえ

そうな緑の季節です。野山に吹き渡る爽やかな風の中で、艶やかな若葉

の草笛を聞けば心が癒やされます。この音色を島崎藤村は、小諸にて<

歌哀し佐久の口笛>と詩情豊かに謳い、俳人・黛まどかは旅の途で<草

笛のよくひびくよ>と心躍らせ、詠みました。新緑の山々を歩きながら、

しばし童心に戻り、草笛の情趣に浸りましょう。

    ♫ 涙がこぼれて とまらない時は

      丘にのぼって 空をみて

      草笛を吹こうよ

      風よ風よ 届けておくれ

      若い心の 悲しみを

      み空に浮かんだ あの雲に ♫

                    門井八郎「草笛を吹こうよ」

本日も緑の爽やかな風に身を託したく、一般参加者16名、隊員10名

の総勢26名で、<東海自然歩道>を目指しました。

 

 

 

 


古道・中ノ坂道に咲く、いちはつの花。

 

    いちはつの花咲きいでて我が目には

           今年ばかりの春ゆかんとす  (子規)

 


古道・中の坂道に咲く、チューリップ。

 

         蜂の羽音が

         チューリップの花に消える

         微風の中にひっそりと

         客を迎えた赤い部屋

                    三好達治「チューリップ」

 


古道・中ノ坂道に咲く、ハナミズキ。

         

        青春はみずきの下をかよう風

            あるいは遠い線路のかがやき

                         (高野公彦)

 


西江寺にて。本日、参加戴いた26名の皆さんです。

 

                       服軽くなりて五月の陽に歩む  (日野草城)

 


西江寺・境内に咲く、ハナズオウ。

 

   みんなみに蘇芳の花の咲くときに

         わが春日ははや闌けにけり  (斎藤 史)

 


西江寺・山道より仰いだ、鯉のぼり。

 

    ♫ 甍(いらか)の波と 雲の波

      重なる波の 中空(なかぞら)を

      橘かをる 朝風に

      高く泳ぐや 鯉のぼり ♫

                   文部省唱歌「鯉のぼり」

 


聖天展望台へ。

 

     ♫ みどりのそよ風 いい日だね

       遊びに行こうよ 丘越えて

       あの子のおうちの 花畑

       もうじき苺が 摘めるとさ ♫

                    清水かつら「みどりのそよ風」

 


聖天展望台付近に咲く、モチツツジ。

 

      百両の 石にもまけぬ つつじ哉  (一茶)

 


聖天展望台付近の広場にて。準備体操。

 

         なんと目覚めるばかりに

         自然の照りはえていることよ!

         なんと太陽の輝いていることよ!

         なんと野原のはなやぎ笑っていることよ!

         

         花がきそって咲き出でる

         茂みの中から数知れぬ歌ごえが

         よろこびが沸き溢れる

 

         おお大地よ!おお太陽よ!

         おお幸せよ!おお楽しさよ!おお愛よ!

         おお愛よ!あの山にかかっている

         朝の雲のように黄金なすその美しさよ!

                        ゲーテ「5月の歌」より

 


聖天展望台より、六甲山を望む。

 

       ふりかえればあかるくわらうおもいでも

                あおぞらあおぞらあおむけで寝る  (東 直子)

 


<風の杜>付近に咲く、藤の花。

 

      藤の花うすむらさきの宙に垂れ

             地にはとどかぬ未完なる滝 (岩井謙一)

 


府道豊中亀岡線沿いにて、山ゴミ回収中の参加者の皆さん。

7.2kgもの回収、ありがとうございました。

 

         いつまでも

         美しくあってほしい

         私たちの箕面の山!

                   (箕面の山パトロール隊)

 


才ケ原林道にて。咲き残る、ヤマザクラ。

 

      山又山 山桜又山桜  (阿波野 青畝)

 


才ケ原林道より望んだ、箕面の山々。   

 

           青葉若葉に野山のかげろふ時、

           ああ 植物は清いと思ふ。

           植物はもう一度少年となり少女となり、

           5月6月の日本列島は隅から隅まで、

           濡れ出たような緑のお祭り。

                         高村光太郎「新緑の頃」

 


才ケ原林道に咲く、ガマスミの花。

 

      ♫ 私の目の前の白い花

        人目もつかず咲いているけれど

        幸せそうに微笑んで

        香りを漂わせる

        できることなら この指で

        お前を摘んでしまいたい

        あの人の心に 誇らしく

        咲いている お前を ♫

                     山崎ハコ「白い花」

 


才ケ原林道を歩む。

 

                日の光 青葉若葉の 香りあり (綾井 美)

 


ビジターセンターの、春紅葉。

俳人I隊員の一句。

 

       陽を受けて 緑の中の 春紅葉  (篤老)

 


政の茶屋園地にて。

    ー明治の森箕面国定公園は指定50周年を迎えましたー

    明治の森箕面国定公園は明治百年記念事業の一つとして、

    東京都の明治の森高尾国定公園とともに1967年(昭和

    42年)12月11日に、府営箕面公園とその周辺の963ha

    が国定公園に指定されました。

       NPO法人みのお山麓保全委員会「みのおやまなみ通信」より

 


東海自然歩道を歩む。

 

      登山して 若葉の中の 深呼吸  (岡村昭則)

 


東海自然歩道に咲く、八重桜。

 

      八重桜すかし見る空に萎えし手を

             高くかかげる生きゆくしるし (鶴見和子)

 


東海自然歩道にて。ランチ・タイム。AM11:25。

 

     ごはん粒 よく噛んでゐて 桜咲く  (桂 信子)

 


東海自然歩道に咲く、カスミザクラ。

 

    満開のさくら仰げば守られて

           母とひとつでありし日の風  (瀬戸順治)

 


最勝ヶ峰へ。

 

      ♫ 山のけむりを慕いつつ

        いとし小鳩の声聞けば

        遠き前途(ゆくて)にほのぼのと

        緑うれしや地平線 ♫  

                    佐藤惣之助「緑の地平線」

 


開成皇子の墓。

       

       青葉の奥へなほ径があって墓  (山頭火)    

 


開成皇子の墓付近より仰いだ春の空。

 

       きらめく季節に

       だれがあの帆を歌ったか

       つかのまの僕に

       すぎてゆく時よ

       

       二十才 僕は五月に誕生した          

       僕は木の葉をふみ 若い樹木たちをよんでみる

       いまこそ時、僕は僕の季節の入り口で

       はにかみながら鳥たちへ

       手をあげてみる

       二十才 僕は五月に誕生した

                    寺山修司「われに五月を」より

 


自然研究路8号線を下る。

 

        森は人を優しくする  (柳生 博)

 


勝尾寺園地付近に咲く、キリシマツツジ。

 

           わか葉の丘にとほれる白き路

            丹(に)つつじ分けて人の歩み入る

                        (宇都野 研)

 


勝尾寺園地、到達! PM12:45。

 

        あの絶妙な音楽は古い記憶と響き合う。

        いわば花が演奏者だったら、

        美しい春の大地は指揮者みたいなものなんだ。

        もう一度その音を鳴らせば、

        もう一度だけ若葉の香りが漂えば、

        私の心は興奮と共に新たな命を得るだろう。

                       R・L・スティーブンソン「花は春の神様」

 


府道茨木能勢線沿いに咲く、シロバナウンゼンツツジ。

 

    あの赤い花がつつじでこの白い花も

             つつじと呼べる不思議さ  (俵 万智)  

 


府道茨木能勢線沿いに咲く、アケビの花。

 

     花あけび 薄むらさきに 群れ寂し (伊藤悦子)

 


自然研究路4号線にて下山。

 

      青葉風 登り下りて 元の道  (妹尾紀子) 

 

本日は25℃を越える夏日の中でのクリーンハイキングでしたが、野山で

は木々の緑が息づき、爽やかな風も優しくて、カスミザクラなどの花々が

艶やかに咲き誇り、自然の安らぎ受け、心豊かなひと日になりました。み

なさん、お疲れさまでした。さて、登山家で歌人でもある来嶋靖生さんは

そのエッセイ「山の花々」で<山の花々は毎年、代わる代わる咲いては散

り、散っては咲く。そして、ここに咲いている花とはもう、二度と会うこ

とはない。二度と会えない美しいものと過ごす時間を大切にしたい。>と

記している。大事にしたい感性だと思いました。小さくも美しい草花に、

ふと足を止め、<一期一会の刻の充足感>(黒田杏子)を味わえば心が癒

やされるように思えます。ともあれ、家庭の食卓に、春の定番「エンドウ

豆ご飯」が上りはじめました。ほんのりと甘く、色あざやかな、淡い緑が

食欲をそそります。

         豆飯の みどり香放つ 夕餉かな (山口美琴)

それでは、みなさん、また六月にお逢いしましょう。

ご機嫌よう、さようなら。

             コース担当者一同

                   (文責:森岡)

(番外編)

     
<反省会>

               老いたりと言わせぬビールあふれけり  (西川五郎)

 

     

        

         



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